【初期ステシ文】

『ーーーねぇさま。どこ……?』
ごめん、ごめん、ごめんなさい。 ゆるして、ゆるして。ゆるさないで。 どうしてねぇさまばっかりが。 どうしてわたしばっかりが。 ねぇさまは、わたしをたすけた 『ばけもの』なのに。 …あぁ、きぼうが『かけた』ねぇさまも、 どんな『すがた』のねぇさまも。 とっても、とっても『あゐ』しているわ。『あゐ』していくとこころにきめたの。 それがわたしのーーー『つぐなゐ』だから。

【基本設計】

一族丸ごと壊滅状態に追い込まれた、
苺色の虹彩を持つ一族の時計ウサギ。
しかし彼女は特別で、数百年に1度産まれるといわれる
藍色の瞳をもつ奇跡の時計ウサギだった。
歌唱での戦闘にも特化していたが、
疲れ切った所を狙われ、
姉【歌獣・苺(苺一会・f16654)】
と共に囚われの身となる。
崩れた故郷を目の当たりにし、
自分が投薬実験として扱われる事に酷く恐怖したが、
そんな自分を見た姉が、本人の分の投薬実験も
受けると言い出し、自分は大した害は与えられなかった。そして、長い年月を経て、
時計ウサギからキマイラに成り果てた姉と脱獄。

たまたま生き延びていた仲間と合流することが出来、瞳も無事だと言うことに、彼女は『奇跡の白兎』と称される。このまま、姉と、仲良く、一緒にまた楽しい日々を暮らせる…そう思っていたが、仲間はキマイラに成り果てた姉を【ばけもの】と言い放ち、追放してしまった。
最後に姉は、『元気でね』と、笑って去っていく。


【過去】
元々捨て子だった彼女は幼い頃
姉【歌獣・苺(苺一会・f16654)】によって
奇跡的に発見され、拾われる。
姉も、姉の両親からも
大切に愛情豊かに育てられた。が。
1度だけ、捨て子だったことをからかわれ、
怒りを抑えられず殺めようとしたとき、
『愛する』妹を人殺しにしたくないが為に
前に出た姉を刺してしまう。
姉は、下腹部に深い傷を負い、
子孫を残すことがほぼ不可能になる。
その日から、彼女は自分の中でとても重い罪を背負う。
姉は、笑って『あゐちゃんが無事でよかった。』と許してくれた。……ゆるさないで。

【傷】
←手首にバーコードのような引っかき傷。
姉を刺してしまった日から
気付けば引っ掻いてしまう為、
隠すという意味でも藍色のリボンを結んでいる。

【奇跡を起こす白兎】
…あんなの、奇跡じゃない。
あれは、ねぇさまが。全てねぇさまが私を守ってくれたから。それなのに。どうしてねぇさまばっかりが【不幸】でどうして罪のある私ばかりに【幸福な奇跡】が起きるの。おかしいよ。おかしいよ…。

【現在】
藍色の瞳を無くさない為、と、
保護…と言うにはあまりにも縛られていて、
外に出ることはほとんど出来ず
ほぼ監禁に近い状態でいたが、
姉を探す決意をし、夜中に逃げ出した。
長い間外に出られず本のみで知識を得たり、
誰とも合わせて貰えなかったせいか、

【世間知らずで、真に受けやすい】性格に育った。


街で奇跡的に魔術を獲得し、
きっともうこの世に居ないであろう
自分の『元』両親が
残していた多額の財産を奇跡的に得ると、
様々な場所へと姉を探し続ける。
あの日の【罪】を償うため。
あの日の【恩】を返すため。
大好きな子どもを産めない、
希望の欠けた姉を最期まで『あゐ』するため。

【藍苺(アイマイ)姉妹】
それは、血の繋がっていない、
けれど、大切な家族で。
それは、曖昧だけれど確かで、
とても、『あゐ』するに等しい存在。
あの重く曖昧な罪はきっと…
…2人しか受け止められない。




最終更新日時: 2022/09/11 19:05

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